2020年8月16日 聖霊降臨節第12主日
黙想
招きの言葉 「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5;7)
讃美歌 6(1,3節)
交読 詩編62編10-11 (ご家族などお二人以上でいるときは、お一人が司式者を残りの方が会衆を読んでいきます。お一人の場合は、続けて読んでいきます。)
司式者 | 人の子らはむなしいもの |
人の子らは欺くもの。 | |
会衆 | 共に秤にかけても、息よりも軽い。 |
司式者 | 暴力に依存するな。 搾取を空しく誇るな。 |
会衆 | 力が力を生むことに心を奪われるな。 |
讃美と悔い改めの祈り
平和の実現を約束される主なる神さま
あなたは恵みによってわたしたちを選び出し、神の子としてくださいました。今日も恵みの光の中にわたしたちを目覚めさせ、招いてくださることを感謝いたします。各家庭でも、教会堂でも礼拝が守られています。体は離れていてもあなたによって一つとされていることを覚えて感謝いたします。
8月は特に平和について考えさせられます。75年前の8月15日、日中戦争・太平洋戦争が終結しました。8月に世界で初めての原子爆弾が広島と長崎に落とされました。先週の15日は敗戦の記念日です。一方、敗戦後の混乱の中で、多くの人たちが生死をさまよってきたことを考えさせられます。戦争が終わっても、なお戦いの中にある者たち、飢えの中にある者、生活に困窮する者たちがいたことを覚えます。戦争が、すべての生活を破壊し、命を奪います。戦後の補償から漏れてしまった人たちもいます。戦争は破壊以外の何ものも生み出しません。あなたの平和の実現を心から望みます。
一方、私たち自身を振り返ります。
平和に生きることができない現実があります。他者の痛みに疎く、自らのことばかりを嘆きます。言葉と行いと思いによって、あなたに罪を犯しています。あなたの福音が世との間に葛藤を生み、時には、世の流れに合わせたほうが、楽に生きられるのに、と思ってしまいます。
どうかわたしたちを憐れんでください。互いに痛みをもつ者同士が連帯できますように。あなたの福音の光でわたしたちを照らし導いてください。
み言葉をもって、わたしたちを導いてください。聖霊を豊かに注ぎ、神に招かれた者同士欠けを補い合い、平和を得させてください。
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。 アーメン。
聖書
旧約聖書 列王記下2章19~22 節 (旧約p578)
19 この町の人々はエリシャのところに来て、「御覧のように、この町は住むには良いのですが、水が悪く、土地は不毛です」と訴えた。20 彼は、「新しい器を持って来て、それに塩を入れなさい」と命じた。人々が持って来ると、21 彼は水の源に出かけて行って塩を投げ込み、「主はこう言われる。『わたしはこの水を清めた。もはやここから死も不毛も起こらない』」と言った。22 エリシャの告げた言葉のとおり、水は清くなって今日に至っている。
福音書 マルコによる福音書9章49~50節 (新約p80)
49 人は皆、火で塩味を付けられる。50 塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何によって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい。」
説 教 「自分の内に塩を持ちなさい」 (別紙) 祈祷 大澤秀夫牧師
信仰告白 我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。我はその独(ひと)り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、処女(おとめ)マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇のぼり、全能の父なる神の右に坐(ざ)したまへり、かしこより来りて、生ける者と死ねる者とを審(さばき)たまわん。我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体 からだ のよみがえり、永遠 (とこしえ)の生命(いのち)を信ず。 アーメン。
とりなしの祈り (週報を参考に)
主の祈り 天にましますわれらの父よ 願わくは御名を崇めさせたまえ 御国を来たらせたまえ 御心の天になるごとく地にもなさせたまえ われらの日用の糧を今日もあたえたまえ われらに罪をおかす者をわれらがゆるすごとく われらの罪をも赦したまえ。われらを試みに合わせず、悪より救いいだしたまえ。
国と力と栄とは限りなく汝のものなればなり。 アーメン。
賛 美 100 (1,5節)
献 金
感謝と献身の祈り (一例)
主なる神さま わたしたちが持っているものはすべてあなたからいただいたものです。今、この献げ物とともに、自分自身をあなたの御用のためにお献げ致します。どうか、それによって御心にかなうことが行われますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
【派遣・祝福】
賛 美 369(3節)
派 遣 平和のうちに、この世へと出ていきなさい。
主なる神に仕え、隣人を愛し、主なる神を愛し、隣人に仕えなさい。
祝 福 主イエスキリストの恵み 神の愛 聖霊のしたしき交わりがいつまでも限りなく、わたしたちと共にありますように。 アーメン。
黙 想